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おとなバレエの先生 その3

からだを理解する


バレエと解剖学はその始まりから
切り離せない表裏一体の形で
発展してきた。
身体表現としての可能性の
拡張というただ一点に向かって
300年以上も、営々と
築かれたものだ。

無理やり、からだを
いためつけるような指導を
平気で生徒に要求する先生は
本当にいらっしゃらなくなった最近。
生徒のからだの条件を
まず、考慮する・・・ということを
指導のときにこころがけて
いらっしゃる方が普通に
なることは望ましい。
しかし、できるか、できないかは
別の相談なのである。

自分のからだを
踊りで深刻に痛めた経験のある先生は
ある意味、おタクで、整形外科の
先生顔負けの知識のデパートだ。
だが、それで、生徒のからだの
理解が深まるかというと
全く別のはなしである。
バレエを指導するひとに
徹頭徹尾、必要な仕事は「観察と洞察」に
終始する。
これが完璧にできるひとなら
バレエが完全に未経験でも
問題はない。
踊っているひとに、今、何が起きているのか。
それを、自分のからだに
置換、シュミレート、分析できるだけでは
不十分なのだ。
実際に、それを「生徒の踊りを正しく磨く」
ために、何をすればよいか。
瞬時の判断が求められる。
解剖学を前提にした
ことばによる表現の指導は
最たるものだが、
それが自分に響くものであるか、否か。

そもそも本来バレエに向いている
または、向かうための努力を
怠らなかったからこそ
教師という職業に
ついていらっしゃるわけだから
決してご自身に良かったことを
短絡に生徒に薦めたりは
してほしくないものだ。
特に、「鍛えればいいのよ」系で
筋トレ&ストレッチ重視の
先生に出会うと
「私は、残念ですがそっち
向きではないんですよぉお」と
心の中でひとりごちる。
否定ではなく、省エネで
踊り続けたいという
私の目標にマッチしていないだけのこと。

尊敬する先生には
あなたが、生徒である限り
出会い続けられる可能性がある。
おとなバレエの生徒たちの
未来はあかるい。
おとなの生徒たちは
さまざまなバックグラウンドで
踊りを続けているが
以前とは比べられないほど
普通になってきた。

忙しく立働きながら
お子さんたちを育てながら
介護と日常のはざまで
一日座りっぱなしの
デスクワークにいそしんで・・・
夕刻と週末に
タイツとウェアとシューズを
バッグに入れて
三々五々
集まってくる。
不完全すぎる生徒たちの
希望は、妄想に近いものがあるが
それ故に
バレエに注ぐ情熱は
中途半端ではないひとも
あまた、星の数ほどいて
今日もまたどこかで、
生徒と先生の出会いがある。
毎回のクラスは
気持ち新しく
しきりなおし
出会い直しでもある。

私は、実際のバレエの指導と
からだの理解の両方で
いろいろな機会とひとに
出会い続けてきた。
これからも、それは
続いていく。
レッスンを続けていくかぎり。



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