FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

なつかしい時間

長田 弘 「なつかしい時間」

リテラシー。
この言葉の前に
自分は、恥じ入る。

徹底的に、ことばを磨き抜く
修練を積んだひとの
『言葉の澄んだ奥行き』
だけを、濾しとった
シンプルな一行、一行は
読み飛ばすという行為を
ゆるさない。

ほんとうの味を宿した
一番だしのようなことばこそ
じぶんの言葉として、
常、つかわねばならないと。
誤っても、他人の言葉は
ダシのもとにはならないと。



なつかしい時間 221頁から
「言葉のダシのよく効いた」日々のリテラシー、読み書き能力が、わたしは、ひとそれぞれにとっての文化というものだろうと考えています。効率と便益を生み出すものが技術だとすれば、文化というのはずっと非効率で、そうすることがいいと思うからそうするといったくらいの便益しかもたらさない。けれども、人の生き方の姿勢をつくるものはそうした日々の習慣としての文化だろうと思っています。習慣をつくりだすのが文化です。



昨年急逝されたのが、本当に残念だ。
少しずつ、手がけられた
翻訳詩や、絵本を集めたいと思う。
長田氏の書かれたものは、
ふと手にとって
少しずつ、少しずつ
目で噛み砕き
心で味わい
ゆっくりと何度も、咀嚼しなおし
味わいつくしていく
文章なのだ。


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。