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草森紳一回想集を読んで

偶然手にした回想集

故人を偲んで寄せられた回想を一冊に編んだら
なんと500頁を超えてしまったそうだ。
未完の作、夢のままに永久の眠りについた
企画数知れずという草森氏にふさわしいとも
想ったり。

RIMG2402.jpg

寄稿された方々の豪華さにクラクラした。
「え?この方も・・・」「ああ、やっぱり」と
読みながら、かつて雑誌に書かれていた
連載の裏側を少し知ることができた。

編集を担当される方の苦吟呻吟ぶりも
伝わってきて、「共夢」と思いいたる。
中国の古えの夢にこだわり続けた詩人を
終生のテーマとしていた
アウトロー気質に満ちた文筆家は
一緒に夢を見ることができる仕事仲間を
求め、そして恵まれていたのだと思う。

見開きに画像で納められた加筆原稿。
カオスっぷりは、頭痛と吐き気がするほどだ。
これを印刷所に泊まり込んで
組み、打ち込んでくれた幾多の
夢見る編集者(つわもの)たち。
草森氏はそのひとときの共にみる夢に
あそぶがごときに、筆をすすめて
いたのではないだろうか。

隅田川のほとりで仙人境に住まう。
実際は部屋を埋め尽くす書籍の山の
狭い空き地に身を置き
思索の日々に生きる。
雑文書きと自称しながら、さらに
仙境の深みへと埋没をよしとする。

もうおそらくこんなひとは出てはこない。
この回想集に一文を寄せた方々の
共通するおもいが伝わってくる。
お若いころから、最晩年までの
ポートレートがおさめられているが
一瞥惚れない女性はいないはずと
断言してしまう。
『ダンディ』という死滅したことばが
服を着て歩いているから。


瞑目合掌
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